イベント考察

セトリがわかると現場が変わる~現場歴17年で身についたセトリ予想術~

~心の準備ができると満足度は変わる~

はじめに


以前、Xで「セトリが外れたときに露骨に嫌な顔をしていたヲタクがいた」というアイドルの投稿を目にしました。

そのヲタク気持ちはとてもよくわかります。
ライブに期待を膨らませて参加していた分、思っていた曲が来なかったときの落胆は、意外と大きなものです。

自分もイベントに参加し始めた頃は、「今日はあれを聴きたかったのに…」と切り替えがうまくいかず、気分が沈んでしまうことが何度かありました。

しかし、現場経験を積むうちに、自然と「セットリストの読み方」がわかってきました。今では大きく外れることは少なく、セトリによって気持ちが乱れることもほとんどありません。

今回は、ライブ・イベントにおいて、自分が実践しているセットリスト予想の方法をご紹介いたします。

「思っていたセトリじゃなかった…」というモヤモヤを減らし、より前向きに、楽しみながら現場に臨めるようになれば幸いです。

セトリ予想の前提:「80点」で十分

まず、予想をする際の前提として、自分は「満点ではなく80点を目指す」ことを意識しています。

もちろん、全曲的中させたい気持ちは誰にでもあります。
しかし、たとえ5曲構成だったとしても、すべてをピタリと当てるのは至難の業です。

完璧を求めると、外れたときの落差も大きくなります。
そのため、80%当たれば十分という考えで予想を楽しんでいます。

また、ライブの種類によって、セットリストの組み方には大きな違いがあります。

ワンマンライブ:そのアーティスト自身が「今、歌いたい曲」を中心に組まれる

対バンライブ:盛り上がりやすさを重視した構成が多くなる

この違いをしっかりと意識しておくだけでも、セトリ予想の精度はぐっと上がります。

セトリ予想の具体的なポイント:新作情報のチェックは基本中の基本


新曲やアルバムがリリースされたタイミングでは、
高確率でセットリストに組み込まれると考えて問題ありません。

とくにインストアイベントでは、ほぼ間違いなく新曲が披露されますし、対バンライブであっても、表題曲は歌われる可能性が高いです。

アルバムの場合、すべての収録曲が歌われるわけではありませんが、ワンマンライブなら半分以上が採用されることもよくあります。

この際、自分が意識しているのは以下の3つに分類することです。

アップテンポな曲

バラード系のしっとりした曲

ミディアムテンポの安定感ある曲

これらを、そのアーティストのライブの傾向に当てはめて予想していきます。

たとえば、自分がよく通っていた水樹奈々さんのワンマンでは、毎回バラードゾーンとダンス曲ゾーンがあるのが定番でした。その構成を踏まえ、「今回はこのバラードが来そうだな」と考えるようにしています。

ライブの種類による違いを考慮する


ワンマンと対バンでは、セトリの目的そのものが違うと考えるようにしています。

ワンマンライブ:本人の“今歌いたい”や、ファンへの感謝を込めた演出

対バンライブ:初見の客層を意識して「とにかく盛り上がる曲」で勝負

たとえば、以前参加した泉州沖縄祭りでは、愛内里菜さんが『名探偵コナン』の主題歌を中心に披露されていました。ファンだけでなく、親子連れの観客も巻き込んで、非常に盛り上がっていました。

アイドル対バンでもこの傾向は強く、「この曲だけは必ず歌う」という定番曲が80%、「おっ、今日はこれを入れてきたか」という変化球が20%、という構成が多い印象です。

自分が今、どんな種類のイベントに参加しているのかを理解することが、
より的確な予想につながっていきます。

直近のセットリストをチェックする


最後に、自分がよく行っているのが直近のイベントのセトリを調べることです。

Xなどでアーティスト名やイベント名を検索すると、
ファンの方や運営がセットリストを投稿してくれていることが多々あります。

定番曲の確認はもちろん、「最近、あの曲がよく歌われているな」といった傾向も掴むことができます。

ただし注意点として、自分が“聴きたい曲”への期待を過剰に持たないことが大切です。

これを誤ると、当たらなかったときのガッカリ感が大きくなってしまいます。

たとえ自分がずっと聴きたいと思っていた曲でも、過去にあまり披露されていないのであれば、
「今日は来ないかもしれないけど、いつか聴けたら嬉しいな」くらいの気持ちで構えておくのが精神的に楽です。

当日の楽しみ方:持ち時間×曲数で想像する

イベント当日、現場に着いたら最後に考えるのが、「持ち時間に対して何曲入るか」という点です。

たとえば20分枠があった場合:一曲を短くして、テンポよく曲数を詰めてくるアーティスト

MCをたっぷり挟んで、全体的にゆったり構成するアーティスト

どちらなのかを事前に知っておくと、曲数の見当もつきやすくなります。

持ち時間と予想曲数がわかれば、あとは順番を想像しながらその場を楽しむだけです。

この“脳内シミュレーション”をしておくと、実際に曲が始まったときのワクワクが何倍にもなります。

おわりに


今回は、イベントやライブにおけるセットリスト予想の考え方と、
自分なりの方法をご紹介しました。

セトリがある程度予測できるようになると、
ライブ中の満足度は一気に上がります。

すべてを的中させるのは難しいですが、80%の的中は誰にでも可能だと感じています。

「期待していた曲が来なかった…」と落ち込んでしまうより、「これだけ当たった! 次はどこを読もう?」とポジティブに楽しめるようになれば、きっとイベントそのものがもっと面白くなると思います。

よければ、今回の内容を参考に、次のライブから少しずつ試してみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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