イントロダクション
最近、自分がアイドル現場について投稿を続ける中で、ひとつ強く感じていることがあります。
それは「運営に対して不安を感じた瞬間に、その現場から離れていくファンが非常に多い」という事実です。
平成の地下アイドル現場を振り返ると、当時はソロアイドルが多く、いわゆる“運営”という存在が前面に出ることはほとんどありませんでした。
そのため、運営への不満が原因で現場を離れる、という現象自体が起きにくかったように思います。
しかし、ここ数年で状況は大きく変わりました。
現在の地下アイドルシーンは、ほとんどがグループ形態です。
多くの場合、事務所やプロデューサー、運営チームが存在し、ファンも「推し」だけでなく「運営の姿勢」を含めて現場を見ています。
その結果、「推しは本当に良い。でも運営が合わない」という理由で現場を離れる人が増えたように感じます。
では、運営は本当にファンが離れるような施策を意図的に行っているのでしょうか。
それとも、結果的にそうなってしまう現場構造があるのでしょうか。
今回はこの点を中心に、自分なりの視点で掘り下げてみたいと思います。
多くの運営は「右に倣え」で動いている
結論から申し上げると、大きな分岐点は
「仕事としてやっているのか」「好きが高じて仕事になったのか」
この違いだと自分は考えています。
現在活動している多くのアイドルグループは、ここ5年以内に結成されたものがほとんどです。
10年以上続いている現場も確かに存在しますが、それはかなり少数派です。解散や活動休止も多く、
長く続く現場の方が珍しいのが現実でしょう。
運営をしている人たちのバックグラウンドはさまざまですが、個人的な体感として
「純粋にアイドルが好きで、この仕事がしたい」と思って運営している方は、実はかなり少ない印象があります。
音楽業界に携わっていた流れでプロデューサーになった方、楽曲提供をきっかけに運営側に回った方などが多く、
必ずしもアイドルファンからスタートしているわけではありません。
そのため、ファン心理に深く精通している人は決して多くないのが実情です。
さらに、運営をする以上、そこにはビジネスとしての数字がついて回ります。
現場では人気がありそうに見えるメンバーでも、実際の売上や数字は思ったほど伸びていない。
そうした状況が積み重なり、経営判断の結果としてファン感情を逆なでする施策が打たれてしまう。
こうした現場は、決して珍しくないと自分は感じています。
「アイドル博士」が運営する現場
一方で、数は少ないものの「自分自身がアイドルヲタクであり、その上で運営している」というケースも確かに存在します。
こうした運営の特徴は非常に分かりやすいです。
例えば、タイムテーブルの発表が早かったり、変更がある場合でも理由をきちんと説明したりと、
ファンが不安になりやすいポイントを事前に潰そうとします。
ファンが不安になる最大の原因は「理由が分からないこと」です。
この点を理解している運営は、どんなに些細なことでも情報を出す傾向があります。
多くの運営はこの部分を軽視しがちですが、情報さえあればファンは意外と納得するものです。
この姿勢は地下アイドルに限らず、古くは昭和のアイドル現場でも見られました。
親衛隊の隊長がマネージャーとなり、やがて上のポジションに立つ。そういったケースでは、
ファン目線を理解したユニークな発想が生まれ、結果として世間を驚かせることもありました。
世の中の比率はどうか
では、現実世界における比率はどうなのでしょうか。
正直に言うと、残念ながら「仕事としてやっている運営」の方が圧倒的に多いと感じています。
例えば、アイドルなのにロック色の強い楽曲を中心に据えている場合、プロデューサーがバンド経験者であることはよくあります。
本人がアイドルオタクではないため、施策やレギュレーションにズレを感じる場面も少なくありません。
体感的な数字ではありますが、自分の感覚では95:5くらいの比率です。
そのため、アイドルオタクが運営している現場は、良くも悪くもカルト的な人気を持つことが多いのも特徴です。
中には、アイドルプロデューサー自身が「キラキラオタク」を名乗るケースもあります。
しかし、数が少ないがゆえに「運営がそういう発信をするべきではない」という意見が出たり、
グループ内部で良く思わない人が出てくるのも現実です。
将来的には増えていくのか
では、今後こうした運営は増えていくのでしょうか。
個人的には、少しずつではありますが増えていくと考えています。
例えば映画の世界では、庵野秀明氏が手がける特撮作品が高い評価を受けています。
彼はもともと自ら特撮を撮影するほどの特撮オタクです。
プロレスの世界では、学生プロレス出身の棚橋弘至選手が、新日本プロレスをここまで蘇らせました。
こうした例を見ても、「好き」を深く理解している人が運営側に回る流れは、
今後さらに広がっていく可能性があると感じます。
地下アイドルに限らず、将来的には地上のアイドルグループでも、
同様のケースが増えていくのではないでしょうか。
おわりに
今回はアイドルグループの運営について考えてみました。
最後にお伝えしたいのは、運営選びも含めて現場を選ぶことが大切だという点です。
推しを見に行くことは、多くの人にとって最重要項目です。
しかし、運営が合わず、常にモヤモヤした気持ちを抱えているのであれば、
一度別の現場を見てみるのも立派な選択だと思います。
現在は星の数ほど現場が存在します。
我慢し続けるよりも、他の現場を知ることが、
自分にとってより良い推し活につながる場合もあります。
少しでも今後の参考になれば幸いです。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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