推し活を始めて3-4年経つと、こんなことを考えたことはありませんか?
「自分はファンなのか、それとももうヲタクなのか?」
SNSを見ていると、「ファン」と「ヲタク」という言葉が飛び交っていますが、その違いは意外とわかりにくいものです。
今回は、現場歴17年の私が、自分の経験をもとに、初心者の方向けに「ファン」と「ヲタク」の違いをわかりやすくお話しします。
ファンとヲタクを分ける“お金と行動”

結論から言います。
ファンとヲタクの違いは、「お金を溶かす覚悟」と「行動する」この2点があるかどうかです。
ファンは「好き」という気持ちを持っている人。 ヲタクは、その「好き」を現場で、行動とお金を使って証明している人。
たとえば──
YouTubeで動画を見る
SNSで推しの投稿にいいねやリプを送る
グッズ情報をチェックする
これらはファン。
でもここから一歩踏み込んで、
推しに会いに現場へ行く
地方遠征する
チェキ券やグッズにお金を使う
この「自分の時間とお金を使って、推しを応援する行動」を始めたとき、その人はヲタクになります。
「お金を溶かす」という感覚
ヲタク界隈ではよく「お金を溶かす」という言葉が使われます。 聞き慣れない人には怖く聞こえるかもしれません。
でも、これは無駄遣いという意味ではありません。
遠征費をかけてイベントに行く
チェキや特典券を買う
グッズやCDを買う
物販で少しでも会話したくて並ぶ
これら全部、「推しのために自分のリソース(お金・時間)を惜しまず使う」という意味で「溶かす」と言っています。
もちろん、生活に困るほど無理する必要はありません。
「自分の余裕の範囲で、推しに使う」ことを恐れない、それがヲタクという生き物です。
なぜヲタクはお金を使い続けられるのか?
私自身、13歳から現場に通い始め、気づけば28年。
今振り返っても、「あのときお金を使いすぎた」と後悔したことは一度もありません。
なぜか?
現場で得られる体験は、何物にも代えがたいからです。
会場の空気
ステージとの距離感
その日しか見られないパフォーマンス
ヲタク仲間との会話
SNSや動画では絶対に味わえない「今、この瞬間」のためにお金を使うことに、私は一度も後悔したことがありません。
ファンが「一歩踏み出せない理由」
一方で、「ファン止まり」でいる人の気持ちも、よくわかります。
一人でイベントに行くのが怖い
推し活にお金をかけるのが不安
周りに現場に行っている人がいない
生活とのバランスが心配
どれもよくわかります。
でも、その不安を乗り越えて一歩踏み出した先に、世界は広がっています。
ヲタク活動で後悔しないコツ
「お金を溶かす」というと、際限なくお金を使っているように聞こえるかもしれません。
でも、ヲタク活動を後悔なく、長く続けるコツはあります。
それは、「焦点を絞ること」。
私自身は、25歳の時にヲタ芸を極めたいという軸を持ち、他のことにお金や時間を分散させないようにしてきました。
推し活も同じです。
本当に好きな現場に絞る
自分が高まれる瞬間を知る
予算を決めて無理しない
これが、楽しくヲタク活動を続けるための秘訣です。
ヲタク活動に「正解」はない
最後にひとつだけ大事なことをお伝えします。
ファンもヲタクも、どちらが偉いとか正しいとかはありません。
SNSで応援するだけでも、十分推し活です。 でも、もしあなたが「もっと現場を楽しみたい」「推しと同じ空間を味わいたい」と思ったとき、
お金と行動を使う覚悟を決めた瞬間、あなたはヲタクの一員です。
人生は一度きり。だから今、行動する
私はこれまで、たくさんの現場に通い、たくさんの思い出を作ってきました。
その中には、仲間との別れや、突然の活動休止もありました。
いつ、何が起こるかわからない。
だからこそ、後悔しないように、今を楽しむ。
そのために、自分の時間とお金を「推し」に溶かす。
それが、私が考えるヲタクという生き方です。
おわりに

最後にまとめます。
ファンは「好き」という気持ちで止まっている人
ヲタクは「好き」を行動とお金で表現する人
どちらも間違いではありません。
でも、「推し活を全力で楽しみたい」「後悔したくない」と思った時は
ぜひ一歩踏み出してみてください。
現場でしか味わえない景色が、そこには繰り広げられていると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございまし