イントロダクション
今回は、自分がイベント参加を決めるときに大切にしている「5つの判断軸」についてご紹介します。
地下アイドルの現場では、ワンマンライブよりも複数のグループが出演する対バン形式のイベントが多く開催されています。特に東京や大阪など都市部では、毎週のように無銭(無料)イベントも行われており、
「どのイベントに行くべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
自分自身は長年現場に通う中で、次第に「自分だけの判断基準」を持つようになりました。
この記事が、皆さんがイベントを選ぶ際のヒントになれば嬉しいです。
1.「この曲が聴きたい」と思ったとき
自分は「曲が好き」「この曲を聴きたい」という気持ちが一番の原動力になっています。
イベントの告知を見たら、まずは出演者の過去のセットリストをチェックし、「この会場ならこの曲をやるかも」と予想するのが習慣です。
たとえ1曲だけであっても「これは聴きたい」と感じたら、その直感を信じて参加するようにしています。
最近は解散や体制変更のニュースも多く、「また聴けるだろう」と思っていた曲が突然聴けなくなることも珍しくありません。
イベントは一期一会。だからこそ、「この曲だけは」という思いを大切にしています。
2.「この人と対戦したい!」と思ったとき
ヲタ芸をしていると、「この人と打ってみたい」と思う瞬間があります。
特にアニクラやフリーライブなどで若いヲタクの活躍を見かけたとき、
自分の中でスイッチが入ることがあります。感覚が合う人との対戦は、本気のぶつかり合いです。その瞬間、自分の中にでるドーパミンは何事にも代えがたい幸福感があります。
自分にとっては日々の鍛錬の成果を発揮する場所でもあり、日々のモチベーションにもつながっています。
全力で打ち合い、互いの熱量をぶつけ合う。
そういった瞬間があるからこそ、現場はやめられないのだと思います。

3.「この現場で打ちたい」と感じたとき
自分にとって特別なイベントがあります。その一つが毎年秋に開催される「氣志團万博」です。2014年から毎年参加しており、ここでしか観られないコラボや演出があるため、毎年楽しみにしています。過去には「ANIMAX MUSIX」や「アニメロサマーライブ」など、年に一度のイベントも大切にしてきました。「ここで打ちたい」と思える現場があることは、
ヲタクとしての幸福の一つだと感じます。特別なイベントに向けて準備を重ね、当日を迎える。それ自体が尊い時間です。
4.「理由はわからないけど行きたい」と感じたとき
直感も大事な判断基準です。以前、出演者も会場もよく知らないまま
「京都大作戦」というイベントに参加したことがあります。
その日は雨が降っていましたが、不思議と「行きたい」と感じ、結果的に忘れられない一日になりました。
この“直感”は、地下アイドルの現場やフリーライブでもよく働きます。
出演者や曲目を知らなくても「なんか気になる」と感じたら、
できるだけ足を運ぶようにしています。
年に数回のことですが、その直感に従ったときの満足度は非常に高いです。
5.「卒業・引退イベント」は可能な限り行く
アイドルの卒業や引退イベントは、一度きりの特別な瞬間です。
歌手やアイドルが復帰するケースは珍しく、その日が本当に最後のステージになることも多いです。
これまでにも多くの卒業公演に立ち会い、ステージに立つアイドルと、
それを見送るファンの姿に何度も胸を打たれてきました。
政治家、田中角栄氏の言葉に、こんなものがあります。
『冠婚葬祭、とくに重視したいのは葬祭だ。結婚式などは皆が喜んでいるのに対し、葬式は誰もが落ち込んでいる。寄り添ってやるのは当然のことではないか。』
この言葉は、自分の中でずっと大切にしている価値観です。卒業イベントもまた、アイドルの最後の物語に寄り添う大切な場所。
その瞬間に立ち会うことは、ヲタクとしての礼儀だと思っています。
楽しむためには「自分の軸」を持つこと
今回ご紹介した5つの軸は、すべて自分の経験から生まれたものです。
イベントが少なかったコロナ禍でも、この判断基準のおかげで後悔のない現場選びができました。
「なんとなく行く」ではなく、「これが理由だ」と言える現場は、思い出に残りますし、満足感も大きくなります。
イベントが多数行われる日常が戻ってきた今だからこそ、自分の中にある“現場選びの軸”を再確認してみるのも良いかもしれません。
この記事が、皆さまにとって「逃せないイベント」との出会いにつながれば幸いです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。