ヲタ芸

ロマンスで痛むあなたへ── ヲタ芸人生を長く楽しむ体メンテ術  ― 腰、内転筋、膝…すべて守ってこそ“神打ち”へ

はじめに

「腰が痛い」「内転筋が張ってつらい」──。
今年に入り、そんな声をいくつか耳にしました。現場で実際に痛みを訴えながらヲタ芸をしていた方を、自分も何人か見かけました。

とくに多いのが、「ロマンス」で体を痛めるケースです。
自分自身も、ヲタ芸歴16年の中で何度もこの悩みに直面してきました。

今回は、ロマンスで体を痛めにくくする方法、そして自分が実践してきたトレーニングとケアの方法についてお話しします。

ロマンスはヲタ芸の中でも特に出番が多い基本技。
少しでも皆さんの怪我を予防できれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。

なぜロマンスで体が痛くなるのか?

まず前提として、ロマンスという技そのものが、身体に負担のかかる構造をしていることを理解しておく必要があります。

たとえば、椅子に座った状態で腕を振り上げる動きを想像してみてください。
体幹がしっかりしていて柔軟性があれば、ある程度はスムーズに動かせるはずです。

しかし、身体が硬い場合や筋力に偏りがある場合、無意識のうちに特定の部位にだけ負担がかかり、その結果、腰や膝、内転筋に痛みが出てきてしまいます。

自分の場合、上半身の筋力があまり強くなかったこともあり、ロマンスは下半身をメインに使って行うフォームに自然と変化していきました。

足をまっすぐ伸ばしたまま手を振り上げると、体の使い方によっては膝に負担が集中します。
若い頃はそれでも痛みを感じなかったかもしれませんが、年齢を重ねると筋力や柔軟性の衰えにより、痛みとして現れるようになるケースも多いと感じます。

対処法は「ストレッチ+柔軟性の向上」


体の痛みを予防・改善するには、何よりも日常的なストレッチが効果的です。

特別な運動でなくても構いません。
体育の授業でやっていたような、前屈・開脚・太ももの裏側や股関節をほぐす動きなど、基本的なものをコツコツと続けるだけで、体への負担は大きく軽減されます。

自分も数年前、「もっとロマンスのキレを高めたい」と思ったのをきっかけにストレッチを日常に取り入れるようになりました。
その結果、以前のような痛みに悩まされることがかなり減りました。

また、接骨院に通うことも選択肢のひとつです。
セルフケアでは届かない筋肉の深層部や、関節の動きを診てもらうことで、より安心して身体を使えるようになります。

マッサージやストレッチは保険が適用されるケースもあるので、少しでも違和感があるときは、専門家に相談してみると良いと思います。

トレーニングは「耐久ロマンス」がおすすめ


次に、ロマンスを強化するための効果的なトレーニング方法をご紹介します。

それが、1曲丸ごとロマンスを行う「耐久ロマンス」です。

自分が桃井はるこさんの現場で学んだ、いわば“実戦型ヲタ芸トレーニング”のようなものです。
これをひとりで練習として行ってみたところ、体のどの部分が疲れるのか、どう体重を移動させれば負担を減らせるのかといった
ロマンスの“本質”を体感的に理解できるようになりました。

曲としては、広瀬香美さんの『ロマンスの神様』が特におすすめです。
テンポもよく、曲の長さもあるので、フォームや耐久力の確認にぴったりだと感じています。

怪我をせず、ロマンスを楽しむために

ロマンスは、ヲタ芸をする上で多くの方が経験し、そして多くの方が一度は身体を痛めたことがある技でもあります。

痛みを理由にヲタ芸から離れてしまう方も少なくありません。
だからこそ、日頃のストレッチ・耐久練習・そして必要であれば施術によるケアがとても大切になります。

身体に優しいヲタ芸で、長く、楽しく、成長を感じながら続けていくためにも、ぜひご自身の体と向き合ってみてください。

今後も、新しい気づきやケア方法があれば、ブログやSNSで発信していきたいと思っています。

おわりに


今回は、ヲタ芸・ロマンスで体を痛めないための考え方や、自分が実践してきた方法をお伝えしました。

もしご質問や感想などがあれば、X(旧Twitter)のリプライやDMにてお気軽にお寄せください。
個別にお返事させていただきます。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。