ヲタク考察

ヲタクの過度な情熱が趣味を危機に晒す瞬間

先日スペースでMIXの創始・黒服さんとコラボスペースを実施しました。

MIXができた時の状況、内面的な事を伺えた非常に貴重なスペースでした。

黒服さんには何回がお相手頂いてますが、全盛期に対戦はした事が無く、詳しく話を伺ったのは今回が初めてでした。

今回のスペースで個人的に興味深かったのはパーフェクト黒服MIXを作られた後、やり切って園長に後を託されたエピソードです。

自分の中で完璧なモノができた!と心から納得され、一旦現場から距離を取られていた事を初めて知りました。

この部分においては自分がこれまで対戦してきた強いヲタクにも多く見られる現象です。

言葉にするならば『燃え尽き症症候群』が該当すると感じます。

自分は20年ヲタクを続けていますが、これにかかった事が1度だけあります。

なんとか踏みとどまり、ヲタ芸を打ち続けていますが、これにかかり、現場を去ってしまった仲間は多いです。

今回はイベント・ヲタ活における燃え尽き症症候群に陥る傾向をお伝えします。

今回の記事が皆様が燃え尽き症症候群にかかった際に脱出するヒントになれば幸いです。

是非ご覧下さい!

なにかを作り燃え尽きるヲタク

まずは黒服さんが該当するこちらのケースです。

本人は楽しくやっていて、不意に何かを感じる。その時は何か分からないが続けていれば出来上がる。MIXはこの様な経緯で作られたと感じました。

作った後、『これ以上ない』『満足した』という気持ちになる方は一定数います。

本人の中では極限まで頭を使い、疲れ切った状態です。

自分を追い込める人間にしかできないですが、ヲタクは元々深掘りする生き物。

その中でもより深く、やり続けた結果、生み出し、離れる。

クリエイティブ思考の方、時代をかなり先に行ったヲタクに多く見られます。

急激に急成長しやめる

2つ目は10代、20代前半の若いヲタクに多い現象です。

自分がヲタ芸をやり始めた頃、体力が有り、運動経験の豊富なヲタクがいました。

仕事も激務で時間を作るのが大変そうでしたが、その中で筋トレ、ヲタ芸の練習を真剣に行い、自分と毎週勝負していました。

はじめは体力、能力だけでしたが、知識スキルを私からドンドン吸収し、あっという間にかなり強いヲタクに成長しました。

そのヲタクも残念ながら引退してしまいました。この場合は急成長に体と心が耐えられずやめてしまったのが原因です。

特に体の負担が大きかった事を後で聞きました。

あまり急激に成長をしすぎると最悪自滅してしまう。昔見た、エヴァンゲリオンで出てきたこの理論を自分は思い出します。

このケースは、若い天才的なヲタクに見られがちです。

道が長すぎて挫折

3点目は行っている事が大きすぎて途中で燃え尽きてしまうパターンです。

自分は数年前、これにかかりました。

今でこそ発信したり新たな現場を見つけて打てていますが、数年前夏フェスもある程度参加し、海外のフェスにも行った時にそれは起こりました。

当時は多動部もおらず創作ヲタ芸も無い時代だったことも有り、対戦相手がいなかったことも原因だと感じます。

振り返ってみると長いヲタ芸人生の休憩だったと感じます。人によってはそこで終わってしまうケースもあり、自分はラッキーだったと感じます。

演劇のファンの方、歴史があるものを対象にしたヲタクの方には多いのでは無いかと感じます。

急激にやりすぎず、自分のペースを守る

上記以外にも燃え尽きてしまう要因は多数あると感じます。

今回振り返り、ヲタク活動を行い過ぎると、やめるリスクは上がるという部分が共通していると感じます。

自分が好きなモノ、深掘りしたいものをついついやり過ぎてしまうのがヲタクという生き物。

急激にやりすぎる事でせっかく見つけた好きなものをやめてしまうのは非常に勿体ないと感じます。

2度あることは3度ある。自分自身も燃え尽きない様、上手く休憩・休息を取りながらヲタ芸道を邁進します。

今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました。