ヲタク考察

ヲタクを疲れさせるのは、現場じゃなく“情報”だった

イントロダクション

私たちのまわりには、日々ものすごい量の情報があふれています。
特にX(旧Twitter)などのSNSを見ていると、イベントの告知、
メンバーの卒業、誰かの感想や考察、そして時に心がざわつくような投稿も目に入ってきます。

こうした情報の波にさらされていると、楽しいはずの推し活が、いつのまにか“義務”や“焦り”に変わってしまうことがあります。
特に心が疲れている時や、少し気分が沈んでいる時ほど、無意識にスマホを開いては情報を見てしまい、さらに脳が疲労してしまう……そんな悪循環に陥ったことはありませんか?

今回は、そんな情報過多な時代でも「心を守りながらヲタクを楽しむ方法」として、自分が実践している“情報遮断のコツ”をお伝えいたします。

まずはしっかり眠ることから


情報遮断を効果的に行うには、まず何よりも「質の高い睡眠」が大切です。
睡眠が足りていないと、ちょっとしたことで気持ちが沈んだり、
普段なら気にならない投稿に心が反応してしまったりするからです。

特に今のような暑い時期は、寝苦しさから睡眠の質が下がりがちです。
おすすめは「寝る前と起床時間にクーラーのタイマーをかけること」。寝入りのタイミングと、起きる直前に冷房が効いていると、驚くほどスッキリとした目覚めが得られます。

睡眠をしっかり取るだけで、情報への反応も落ち着き、気持ちに余裕が生まれてきます。

スマホの中を定期的に“掃除”する


情報の遮断とは、単に「見ないようにする」だけではありません。
スマホにたまったデータを整理することも、心のリフレッシュに大きくつながります。

私自身、Xの下書きや過去に保存していた画像、もう見返さないスクショなどを定期的に削除するようにしています。驚くほど気持ちがスッキリするので、本当におすすめです。

人間の記憶は不思議なもので、見ていないはずのものでも無意識に脳に残っていることがあります。
思い切って“デジタルの断捨離”をすることで、心も軽くなります。

「見ない日・時間」を決めてみる

働いている方であれば、日常のスケジュールがある程度決まっていると思います。その中で「この日はスマホを見ない」「この時間帯はオフにする」と決めるのが効果的です。

たとえば、金曜の夜はスマホをオフにして、ゆっくりお風呂に入る時間にする。できればその時間に“別の行動”を設定するのがポイント。読書でも散歩でも何でもかまいません。大切なのは、スマホに手が届かない環境を自分でつくること。

たったそれだけのことで、頭の中にスペースができ、新しい感情が入りやすくなります。

紙に書き出してアウトプットする


情報を遮断する時間は、インプットを休むだけでなく、アウトプットの時間としても活用することができます。

おすすめは「手書きのノート」です。スマホのメモ帳でも構いませんが、手で書くという行為は、思考の整理や感情の吐き出しにとても効果的です。

自分の場合は、金曜日の夜にノートを開き、1週間の中で感じたことや発見・気づきを自由に書いています。
「誰かに見せるわけじゃない」と思えば、正直な気持ちをどんどん出せます。これによって、心の中にあった澱のようなものが一度リセットされ、次の週を軽やかに迎えることができるのです。

定期的に“振り返り”をしてみる

そして、少し余裕ができてきたら、ぜひ過去の自分を振り返る時間をとってみてください。

私は毎月1回、3ヶ月前の日記を読み返すようにしています。「あの時、しんどかったけど乗り越えたな」「今はもうそんなに悩んでいないな」と、自分の成長や変化を客観的に見ることができます。

これは自己肯定感を高めることにもつながり、次に情報を受け取る時の“心のフィルター”が自然と整っていきます。

情報は“選択と集中”が鍵

今は、平日でもイベントが開催され、週末には複数の推しグループが同時にライブを行っていたりと、まさに“イベント過多”の時代です。
さらに、数ヶ月先の大型イベントの情報、メンバーの卒業、体制変更など、あらゆる情報が常に飛び交っています。

でも、それらすべてにリアクションしていたら、心がいくつあっても足りません。
だからこそ「今、必要な情報だけに集中する」姿勢が大切です。

それは決して“冷めている”ことではなく、“自分を守る”ための知恵。
しっかり休んで、自分のタイミングで、また思いきりヲタクを楽しめばいいのです。

おわりに


今回は「情報遮断を上手に取り入れることで、ヲタク活動がもっと楽しくなる」というテーマでお話ししました。
全部を一度に取り入れようとしなくても大丈夫です。できそうなことから1つでも試していただければ、きっと心が少し軽くなると思います。

情報社会に生きる私たちだからこそ、意識的に“見ない時間”を持つことが、
豊かなヲタクライフにつながると信じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

RELATED POST