今回はアニソン現場におけるヲタ芸の歴史を振り返ります。
昨日古参のヲタクのスペースを拝聴し、今のヲタ芸はもっとバトルして欲しいという意見を耳にしました。
非常に過激な意見でしたが、一理ある部分もあると感じました。
そのヲタクは声優現場からヲタ芸をはじめましたが、自分もヲタ芸をスタートしたのは声優現場でした。
今回はそんな自分が見てきた声優現場におけるヲタ芸の遍歴を、自分の目線で振り返ります。是非最後までご覧下さい
ヲタ芸黎明期
そもそもヲタ芸はアイドル現場で発祥したと言われています。
ただし細かな詳細は分かっていません。
今で言うロマンス、マワリなどの技は2004年5月のさいたまスーパーアリーナにて確認できます。
この頃自分は声優現場に通っていました。ロマンスなどの技は無く、ジャンプとコールのみだったと記憶しています。
昨日紹介した桃井はるこさんの動画は2009年なので、この後5年間は『モー娘。』現場で広がりを見せていたと考えられます。
ドラグーンスピアとサイリウムダンス
上記に紹介した2009年から自分もヲタ芸を打ちはじめましたが、この辺りが声優現場でヲタ芸が広まっていったと考えます。
昨日の桃井はるこ動画、サンダースネイクの広まり。
そして知人である相馬氏がドラグーンスピアの動画をUPしたのも2009年です。
これはサンダースネイクからの派生技になり、世の中にヲタ芸のサビ技が広まった動画です。
これによりサンダースネイクから、ロマンスに移行する流れが一般的になり、それを動画に撮影する方が多く現れました。
これに前後して、今でも活躍されているギニュー特戦隊が、ヲタ芸動画をYou TubeにUPします。
これにより、サイリウムを持ってアニソンでヲタ芸を行うというジャンルが確立されました。
今振り返るとアニソン現場におけるヲタ芸のはじまりは2009年頃だったと感じます。
電池式の広まり、孔雀サイリウム
そして2010年に電池式サイリウム、通称閃光ブレードが広がりをみせます。
それまで折るタイプのサイリウムだったのが電池に変わる商品はありました。
ただし明るさがそれほどでは無く、サイリウムに比べるとイマイチという声が多くありました。
そんな中、懐中電灯を改造して作成する方法がニコニコ動画にUPされました。
これによりイベント現場で使用する人を少しずつ見かけるようになります。
当時自分も雷撃氏に教えてもらい、作成。大変お世話になりました。
このジェンストンの懐中電灯が非常に光量が高く、売り切れが続出しました。
自分がこれを携えて現場でヲタ芸を打っていた事で、声優現場にて電池式でヲタ芸を打つ方が非常に増えたと感じます。
当時は人と揃えて行うより、戦いの要素が各々非常に強く、どうしたら面白いか、どっちが耐久力あるかという気持ちの方が多かったです。
この辺りは古参と今ヲタ芸を打っている人の違いだと自分も感じます。
屋外フェスにおける戦い
その後、アニメブームが下火になり、アニメ・アニソンが一般的になるにつれて、ヲタクの種類も変わってきました。
そしてAKBブームによるアイドル文化が全盛期になり、ヲタ芸もアイドル現場で多く見かけるようになりました。
そんな流れを受け、アニソン歌手が夏フェス、JPOPのフェスに参加する事が多くなってきました。
これによりそれまでは屋内だった声優現場のヲタクが外でヲタ芸を行うようになりました。
動画は2013年のイナズマロックフェスのものです。
桃井はるこ現場の古参の方、アイドル現場の人間、ヲタ芸四天王直径のヲタクなど歴代の声優現場における強いヲタクが多数勢ぞろいしています。
この時非常に盛り上がり、この後2年ぐらいはこういったフェスでヲタ芸を行う姿を多数見るようになりました。
野外アニクラ、現在へ
上記の流れを辿ったアニソン現場は野外アニクラへと繋がっていきます。
当ブログでも何回か紹介したアニレークやなごうてをはじめとするイベントがはじまったのもこの時期です。
自分も夏フェスと平行して参加するようになり、全国各地のヲタクとヲタ芸を行えたのは楽しい思い出です。
そして2020年、世の中はコロナ禍に入ります。これに伴い、2020年のイベントシーンは完全に中断されました。
当時様々な可能性を模索しましたが、イベントがほぼ0になるという異常事態。
自分のスケジュールを振り返っても9月まででイベント数1という状況でした。
2021年も少なかったですが、少しずつ再開されました。この時野外アニクラ、屋内アニクラが頑張ってイベントを開催していた事を記憶しています。
そんな中で新たな楽しみ方として生まれたインドダンス、各種スネイクの発明。楽しみ方は戦いからチーム、皆で行う流れになっていきました。
引き続きヲタ芸を探求します!
上記が自分が体感した、アニソン現場のヲタ芸の遍歴になります。
振り返ってみると、自分は一番いい時期にヲタ芸と出会い、打ち続けることができたと感じます。
少し前までは謎だった、サンダースネイクの発明者と交流ができたり、MIXの創始者と現場を共にできているのは自分でも非常に驚いています。
今後も考え方、楽しみ方は変わっていくと思います。その都度新たな出会い、楽しみ方を取り入れつつ、自分なりにこの道を探求していきます。
今回も最後までご覧いただき、ありがとう御座いました。