昨日、自分は煌めき☆アンフォレントのライブに参加してきました。
会場はZeppShinjuku。チケットは完売していましたが、正直なところ、実際にどれほどの人が足を運ぶのかは少し不安もありました。最近は完売といっても、当日来られない人も一定数いることがあるので、蓋を開けてみるまでは分からない部分があります。
しかし、フロアに到着した瞬間、その不安は一瞬で消えました。会場は人で溢れ、中央付近は酸素が薄いのではないかと感じるほどの密度。オタクの圧は凄まじく、ステージが始まる前から、すでに熱気が充満していました。
同時刻、日本武道館でも別のライブが開催されていました。本来であれば参加したかったイベントです。
被っていなければ間違いなく足を運んでいたと思います。
一か月ほど前からXで告知や関連ポストを頻繁に目にしており、どれほど集客できるのか個人的にも興味深く観察していました。
結果として、満員には至らなかったようです。参加された方のお話では、およそ1000人程度だったとのことでした。
Zepp(約1000人規模)が完売し、熱気で溢れていたその裏で、聖地・日本武道館(約1万人規模)が1000枚という動員。数字だけを見れば、どちらも「1000人」です。しかし、受け取る印象はまったく違います。
ここに、非常に興味深い心理の差があると感じました。
現場の熱量
Zeppでは、開演と同時にMIXやヲタ芸が飛び交い、最近はあまり見なくなったモッシュも多く発生していました。
むしろ、モッシュが空間の大部分を占めていたと言っても過言ではありません。
人が上から降ってくる。リフトがいくつも上がる。そのリフトに向かってモッシュが起こる。まるで平成の現場を思い出させるような光景でした。
久しぶりに「ライブに参加した」と心から思える時間でした。
一言で表すなら、「今ここにある熱狂」です。
ステージとフロアが完全に一体化している感覚。観客はただ“観る”のではなく、空間そのものを作っていました。あの場にいた1000人は、確実に当事者でした。
なぜ同じ1000人で印象が違うのか
では、なぜ同じ1000人でも、これほどまでに印象が異なるのでしょうか。人は無意識のうちに「割合」で物事を見ています。Zeppはほぼ満員。武道館は約1割。この“埋まり具合”が心理に大きく影響します。
武道館という場所は、それ自体がブランドです。夢の象徴であり、多くのアーティストにとっての目標地点でもあります。
だからこそ、私たちは無意識に「満員であること」を前提に考えてしまいます。期待値が高い分、空席が目立つと、それだけで未達成の印象を抱いてしまうのです。
一方でZeppは、完売したという事実が「安心」を生みます。
完売=支持されている、勢いがある、という印象につながります。人は基本的に“伸びている側”“勝っている側”に立ちたいという心理を持っています。そこに参加することで、自分もその流れの一部であると感じられるからです。
箱の大きさよりもコミュニティの純度
終演後にXを眺めていて感じたのは、「箱の大きさ(ブランド)」よりも「コミュニティの純度」が勝ったのではないか、ということでした。
武道館の方は、インフルエンサーやアイドルのポストも多く、告知や拡散の面では圧倒していた印象があります。どれほど埋まるのか、個人的にも非常に興味深く見ていました。
対してキラフォレは、早々に完売していたものの、チケットが必ずしも広く参加者に行き渡っていたとは言えない状況もありました。メンバーやマネージャーさんがポストで呼びかける場面も見受けられました。しかし、蓋を開けてみれば、動員数は同数。そしてX上のポストや現地の空気を見ても、Zeppの方が明らかに熱量が濃かったと感じます。
キラフォレの現場は、人を選ぶ部分もあります。
合う・合わないがはっきりするタイプかもしれません。
しかし、その分、刺さった人の熱量は非常に高い。タイをはじめ海外でも受け入れられているのは、そのエネルギーが国境を越えるからでしょう。
日々のライブ、イベント。その積み重ねの中で、ヲタクが毎回声を枯らし、アイドルが全力でパフォーマンスを続ける。その繰り返しが、コミュニティの純度を高めていくのだと感じました。
規模と幸福度は比例しない
改めてこの二つの現場を思い返すと、ひとつの結論にたどり着きます。キャパを埋めることが絶対的な正義ではない。しかし、あのZeppの熱量こそが、今の時代のひとつの正解なのではないか。
大きな会場に挑戦することは尊いです。夢を掲げることも必要です。しかし、目の前の1000人をどれだけ熱狂させられるか。その濃度こそが、今の時代に求められているのではないでしょうか。
数字は同じでも、体感は違う。
規模は夢を象徴し、完売は安心を生み、熱量は幸福度を決める。
自分はこれからも、こういった熱量のあるイベントに足を運び、「今ここにある熱狂」を追い求め続けたいと思います。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

