イベント考察

地上アイドル氷河期の真相:視聴習慣の変化と市場の進化

イントロダクション

先日何気なくツイートしたことが、思った以上に皆様の反応を頂いていました。

今は、地上アイドル氷河期なのか。

結論、個人的には地上氷河期だと感じます。アイドル文化は身近になり、以前よりイベントも多数行われています。

その一方で地上アイドルはどうでしょうか。世間的に知られているアイドルグループはいくつあるのか。

メンバーを3人知っているアイドルがいくつあるのか。どこで質問するかにもよりますが、これは多くの人が知らないのではないかと感じます。

テレビ離れによるもの

上記の様にアイドルグループの知名度が下がった要因の大きなものとしてテレビ離れは大きいと感じます。以前から言われていますが、ここ数年は特に顕著だと感じます。

ネットワーク回線の普及と動画コンテンツの増加に伴い、皆で見るということ自体が少なくなりました。一つの放送に対して大人数で見るのは知名度アップには大きく貢献します。

また色々なテレビ局に出演するというのは知名度がかなり上がります。

これに対して最近は動画はバズっても継続性があるものは少なく、その量も多いので賞味期限が短くなりがちです。

それにより分散して見ることはあっても何回も見るのはファンの人だけになります。

この状態は知名度が大きな力となる地上アイドルには覇権を取るのが難しい環境です。

イベントの一極集中

先日、イベント・コンサートホールの東京集中という記事を見ました。要約すると関東では多くの大型ホールが作られているが地方には殆どなく、特に関西は厳しいとの記事でした。

一見関係ない様に思えますが、全国に回れないのは、地上現場にとっては死活問題です。

より多くの人に見てもらい、地方のファンを増やす。この地道な活動が大きな力となります。

例えば声優の水樹奈々さん。最近は大きな会場の2デイズ公演が多いですが、今の様な状態になる前は47都道府県ツアーなど精力的に行われていました。

CDやメディアを中心に活動するアイドルほど、自身のツアーは全国規模、各地を行脚する事が大切になります。

これがイベントの一極集中によりできなくなると、地上現場にとっては由々しき事態となります。少子化の影響もありますが、今後もこの流れは緩やかに加速する事が予想されます。

楽曲よりも特典会

3点目は楽しみ方の変化です。

その昔、アイドルといえばCDを買う。コンサートに通う。みんなでDVDを見るというのが主流でした。

ですが最近のイメージは特典会というのがヲタクだけでなく、一般的なイメージだと感じます。その為、広がりが狭くなりがちです。

Xを見ていると毎日、多数のチェキツイが流れてきます。面白い!良いと思うものもありますが、数が多すぎて記憶に残る事は少ないです。

楽曲を楽しんでいた時代は1人で楽しむ人もいましたが、大人数で楽しむ事の方が多く、コンテンツが広がりやすかったと感じます。

大きな広がりより、狭いコンテンツの広がりは、より多くの人を巻き込むのは難しいと感じます。

歴史は繰り返すのか

上記3点が個人的に感じる地上アイドル現場が氷河期になった背景です。

では、このままこの流れが続くのか。答えはそうではないと感じます。

iLIFE!さん、FRUITS ZIPPERさんなど最近大きな話題となるグループも少しずつ増えています。FRUITS ZIPPERさんなどは、グーグルで予測変換したら左記の表記になるなど、知名度はかなり高いと感じます。

今から30年前、MIXが生まれた時、アイドル現場は氷河期でした。当時の様子を園長、ゼンキョウさんから伺った事がありますが、地上アイドル現場としては厳しい時期だったと感じます。そこからAKBブームがあり、大きな市民権を得ました。

5年後なのか、10年後なのかは分かりませんが、必ずまたテレビ、それに変わるメディアでアイドルを見る日は来ると予想します。

おわりに

2024年現在。地下アイドル、その他コンテンツに押されているのが地上アイドル現場だと感じます。その為、氷河期という表記をさせて頂きました。

いつが転換期になるかは分かりませんが、またテレビ、メディアで地上アイドルを多く見かける日も来るかと思います。

どのような形で世の中に出るのか、ここを楽しみにしながら現場に通い続けます。

今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました。