正解のないヲタ芸に正解はあるのか?
最近、Xを見ているとあるアイドルの言葉が印象に残りました。
「ヲタ芸に正解はないから、間違ってもいいよ」という内容です。
ヲタ芸は、その時々で形が変わり続ける、流動的な表現です。
しかし、その中にも「守破離」という段階が存在し、これがヲタ芸の深い理解への鍵となります。
ヲタ芸における『守』:基本の学び
ヲタ芸を始める第一歩は「守」です。
これは基本的な形や流れを覚える段階で、
ヲタ芸の多様性を理解するための出発点です。
無数に存在する動きのルールやリズムを学ぶことは、ヲタ芸への入門と言えるでしょう。
最初は自宅で基本を練習し、それを現場で試すことから始まります。
『破』の段階:独自の色を加える
次に「破」の段階です。
ここでは、覚えた基本形を自分の身体に合わせ、
独自の色を加えます。
この段階は、個性を発揮し、自分だけのスタイルを模索する時期です。
ロマンスのキレを上げる為に、身体を柔らかくする。
サンダースネイクの動きを分解して、必要な筋肉をつける。
身体も日々変化し、心の成長もある中でベストな形を見出す。
サンダースネイクやロマンスなどの動きを自分なりに解釈し、それを体現する過程は、ヲタ芸の本質的な楽しみの一つです。
『離』:創作ダンスの誕生
最終段階は「離」。
ここでは、既存の枠組みから離れ、完全に独自のスタイルや創作ダンスを生み出します。
これはヲタ芸の世界においては、新たなトレンドやスタイルの誕生を意味します。
昔サンダースネイクが作られたのは離で有り、ヲタ芸の歴史においては大きな転換点でした。
今、巷で作られている創作ダンス、ご当地スネークはこれに当たる部分があると考えます。
最近、MIXとヲタ芸の融合はないかと日々悪戦苦闘していますが、これも離に当たると感じます。
今後も創作ダンスは発展していくと感じますが、どういう進化を遂げるか、楽しみに見ていきます。
正解がない表現を深掘りして楽しむ
ヲタ芸は、常に進化し、新たな表現が生まれ続けています。
最近地下アイドル現場を見ていると、TikTokの影響が大きいようで、創作ダンス、ご当地スネークを使用する光景を多数見かけます。
以前は振りコピが多かったが、円陣を作り皆でヲタ芸を行うのがトレンドの様です。
一見昔に戻った様にも見えるが、レパートリーも多く、階段を登る様にヲタ芸は進化しています。
他にも恐ろしく横に曲がるロマンス、圧倒的体幹を用いてキレのあるヲタ芸を行うヲタクもおり、深掘りしている人も多いと感じます。
おわりに
ヲタ芸は、個々の情熱と創造性によって、絶えず変化し続けています。
守破離の段階を経て自分だけのヲタ芸を追求し続けることで、その無限の可能性を体験できるでしょう。
私自身も引き続き精進し、皆さんとの現場での「対戦」を楽しみにしています。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。