ヲタク考察

推しの一言が一生残る〜喜びも傷も深く抱えてしまうヲタクの記憶力〜

イントロダクション

アイドルの現場に長く通っていると、特典会や物販などで推しやメンバーと話す機会が数えきれないほどあります。
何百枚、何千枚とチェキを撮り、何度も会話を重ねていく中で、嬉しい出来事もあれば、少し心に刺さる出来事もあります。多くのヲタクは、そのひとつひとつの体験を深く覚えています。

特に、心に響く言葉や態度は、良くも悪くも長く残るものです。

ショックな一言は忘れられない

そんな特典会での「たった一言」が、長く記憶に残ることは珍しくありません。
たとえば、少し冷たい態度を取られた、何気なく言われた冗談が心に引っかかった、他のファンと比べられたように感じた。
そういった出来事が、一度きりであっても強烈に焼き付くことがあります。

その瞬間は表情に出さなくても、帰り道や寝る前に思い出して落ち込んだり、「自分は嫌われてしまったのではないか」と考えてしまうことがあるかと思います。
そして、せっかく楽しく通っていたイベントに行けなくなったり、現場から足が遠のいてしまうことも。

これは決して「心が弱い」からではありません。ヲタクという存在は、そもそも感受性が強い人が多い、好きなものに全力でエネルギーを注ぐからこそ、ちょっとした出来事でも強いインパクトとして心に残るのです。

逆に気遣いを感じると一生推せる

一方で、同じくらい強く記憶に残るのが「心遣い」を感じた瞬間です。
たとえば、少し元気がなさそうな時に気づいて声をかけてくれた、名前を覚えてくれた、何気ない会話の中でこちらの趣味や近況を覚えてくれていた。
そういった細やかな気遣いは、ヲタクにとって何よりの宝物です。

その一言だけで「またこの人を応援したい」「ずっとこの現場に通いたい」
と思えることも少なくありません。つまり、繊細な人ほど、ネガティブな出来事で離れてしまうこともありますが
ポジティブな出来事で一気に長期的なファンへと変わることもあるのです。

「覚えている」のがヲタク

ヲタクは「現場の出来事を細かく覚えている」と個人的には感じます。
これは単なる観察力ではなく、心が動いた瞬間を記憶する能力が高いから。
ステージ上での一瞬の笑顔、コールに対する反応、特典会での表情。
そういった小さな要素を一つ一つ覚えて、後から語り合ったり、SNSに投稿したりします。

だからこそ、運営やメンバーは、たとえ一度きりの行為でもファンの記憶
に残り続けることを意識することがとても大切です。
「あの時のあの一言、まだ覚えている」と何年経っても話題になることは珍しくありません。

繊細さと向き合う方法

では、ヲタク自身はどうこの繊細さと付き合えばよいのでしょうか。
まず大切なのは、「自分が敏感であることを否定しない」ことです。
敏感さは弱さではなく、推し活をうまく勧めるための能力です。

もしショックな一言を受けた時は、すぐに結論を出さず、少し時間を置いてから考えるのもおすすめです。
「その時の相手の機嫌が悪かっただけかもしれない」「たまたま疲れていただけかもしれない」と、距離を置いて解釈することで気持ちが軽くなることもあります。

可能であれば別の趣味や、イベント以外の人と会ったり、話をするのが効果的です。

おわりに

ヲタクは、喜びも悲しみも人一倍深く感じる存在だと感じます。だからこそ、特典会での一言や態度は、長く記憶に残るもの。ネガティブな記憶が足を遠のかせることもありますが、逆に細やかな気遣いが一生の推し活を支える原動力になることもあります。

繊細さは決して悪いものではなく、推し活をより深く楽しむための才能でもあります。
大切なのは、その繊細さとうまく付き合いながら、自分の心を守る方法を知ること。
そして、心が動いた瞬間を大事にしながら、長く推し活を楽しむことを提案します。
今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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