イベント考察

推し急ぎて失敗しないために 〜自分の心と相性を確かめる3回・3カ月の法則〜

「好き」と「推す」はまったく別の行為だと気づいた時

オタクとして長く活動していると、「好き」と「推す」は似ているようでいて、まったく意味が違う行為なのだと強く感じる瞬間があります。
パフォーマンスを見て「この子いいな」と思ったり、チェキで軽く話して心が揺れることはよくあります。むしろ、そういった“好きになるきっかけ”は現場に通っていると日常的に起きるものです。

しかし、その一歩先にある「推す」という行為は、誰に対してもすぐに湧き上がるものではなく、特別なものだと自分は考えています。
そして最近、改めて「推し」という言葉そのものが、思っている以上に重みを持つと痛感するようになりました。

「好き」まではすぐに届いても、「推す」時には時間をかける。この違いを理解しておくことは、長く病まずに推し活を続けるうえでとても重要です。

推しになるまでの“過程”は意外と複雑で繊細

多くの人が誤解しがちですが、推しというのは「わぁ、この子かわいい!」と感情が一瞬で跳ね上がって決まるものではありません。
もちろん、たまに“一目惚れで推し確定”というケースもありますが、自分の経験上、それは例外に近いと思います。

ほとんどの場合、推しと認識するまでには数週間から数カ月にわたる細やかな積み重ねが存在します。色々な方の話を伺っていると、平均して3カ月ほどかけてじっくり向き合ったときに初めて、「あ、自分はこの子を推したいんだ」と確信が芽生えることが多いと感じます。

・ライブの雰囲気
・特典会での話し方
・SNSでの発信の仕方
・現場でのふとしたしぐさ
・自分の感情がどう揺れるか

こうしたひとつひとつが合致しはじめた時、人は自然と“推し”として認識し始めます。

これは、ただ「好き」だと思うのとは異なり、心の深い部分が動く瞬間です。

3回会ってどう感じるか――自分の中の分岐点

自分にはひとつの基準があります。
それは 「3回会ってどう感じるか」 ということです。

初回の接触は、多くの場合“浮かれた気持ち”が入ります。相手の新鮮さもあり、テンションも勝手に上がります。
2回目になると、少し落ち着き、相手の言葉や雰囲気を冷静に見られるようになります。

そして3回目、ここで「もっと知りたい」「なぜか違和感がない」「気づいたらその子のことを考えている」と思えたら、それは推しとして進む準備が整ったサインだと自分は感じます。

逆に、3回会っても気持ちが明確にならなかったり、モヤっとした違和感が抜けなかったりすると、長続きしないケースが多いです。

「話し方・喋り方」は大きな鍵

表情やパフォーマンスに惹かれることは多いですが、実際に推すかどうかを決める決定打は意外な部分に隠れていることがあります。

そのひとつが “話し方・喋り方” です。

これを気にしない方も多いのですが、自分にとっては非常に大切なポイントです。話すテンポ、語尾の雰囲気、真剣に伝えようとする姿勢、時折見せるくだけた一面。そういった細かい部分に自然と惹かれる場合、相性が良いことが多いと感じています。

逆に顔がどれだけ好みでも、会話のフィーリングが合わないと、長く推し続けるのは難しいものです。

好みの顔かどうかは実はあまり関係ない「推しの顔は好みなの?」

イベント現場でよく聞くワードですが、自分自身の経験では、好みの顔かどうかは決め手にはならないと断言できます。

むしろ、いつものタイプとは違う顔立ちでも、自分が違和感なく応援したいと思えれば、それは良い相性です。逆に、どれだけ好みの顔でも、自分の心がしっくりこない場合は、推しても長続きしません。

外見は入口であって、本質ではありません。推しとは“心の噛み合い”がある相手のことだと自分は感じています。

支えたいと思えるかどうか?推しの本質

もう一つ、推しとする時に大事だと感じる基準があります。

それは 「支えていて苦にならないか」 です。

令和のアイドル現場は距離が近い分、相談を受けたり、時には弱音を聞く場面も少なくありません。そんなとき、「しんどいな」「重いな」と感じてしまう相手を推し続けるのはつらいものです。

逆に、話を聞くことが苦にならず、「支えたい」「応援したい」と自然に思えるのであれば、それはとても健全な関係性です。推し活の幸福感は、こうした“自然に湧く支えたい気持ち”から生まれてくると自分は思っています。

焦らず“3カ月”を目安にする理由

最近は、新しいグループが次々に生まれ、転生や解散も当たり前のようになっています。そのため、周囲に流されて“推し急ぎ”をしてしまう人がとても多いと感じます。

しかし、自分が強く伝えたいのは 「焦らず3カ月は吟味してほしい」 ということです。

気になる子ができても、すぐに沢山会いに行くのではなく、まずは数回会ってみる。接触したら、あえて2週間ほど間を空けてみる。

その後、同じペースで3カ月通ってみる。

こうしたステップを丁寧に踏むことで、自分の本心がどこにあるのかが見えてきます。そして、真剣に選んだ推しは、長く大切にできます。

一時の熱で推しを決めてしまうと、気持ちが続かず1年も経たずに離れてしまうケースが本当に多いと感じます。

周りに惑わされないことが一番大事

現場は常に変化しています。転生する子もいれば、突然解散するグループもあります。
速報性の高いSNSでは、誰かが「この子いいよ!」と盛り上がっていると、自分まで気になってしまうこともあるでしょう。

ですが、そんな時代だからこそ大切なのは、周りに惑わされないことです。

推しは流行や空気で決めるものではなく、自分の心と相性がどうか、支えたいと思えるか、違和感なく応援できるか。

この軸を大切にしながら、自分のペースで選ぶことが、長い推し活を続けるうえで何より大事なのだと感じています。

まとめ:推しとは、「時間をかけて選ぶ大切な存在」

オタクの「好き」と「推す」は、似ているようで、まったく別の感情です。

推すということは、軽いようでいて実はとても重い行為であり、その分だけ尊いものです。
だからこそ、焦らず、惰性でもなく、しっかり自分の心と向き合うことが大切だと思います。

3回会ったとき、3カ月通ったとき、その子のことをどう思うのか。その積み重ねが、自分の中の本当の気持ちを教えてくれます。

そして、その気持ちが確かだと感じられたとき、初めて“推し”という言葉が自然に心に落ちてくるのだと思います。

転生が多い時代でも、SNSで情報が溢れる時代でも、自分のペースで、自分の心を基準にして
「推し急ぎ」を避けながら、丁寧に選ぶこと。

それが、これからも長く楽しく推し活を続けるいちばんの秘訣だと自分は感じています。

今回の記事が今後の推し活の参考になれば幸いです。最後までご覧頂きありがとう御座いました。

RELATED POST