イントロダクション
最近、「激情型のヲタクは長続きしない」というテーマで投稿したところ、多くの共感や反響を頂きました。
激情型のヲタクとは、一時的にイベントに熱中し、全通や大量のチェキ撮影を行うものの、ある時期を境に姿を消してしまうタイプのヲタクを指します。
昔からこうした傾向のヲタクは見られますが、なぜ一気に燃え上がり、その後ふといなくなってしまうのか?その始まりはどこからなのか?これまで様々なヲタクを見てきた中で、いくつかの共通点に気づきました。
本記事では、激情型ヲタクが生まれるメカニズムや、突然現場から姿を消す理由を分析し、さらに彼らから学べる教訓をお伝えします。
見つけた趣味を長く楽しむためのヒントを詰め込んだ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
何故激情型のヲタクになるのか
激情型ヲタクになるメカニズムはいくつかのパターンに分かれます。ここでは自分が見たり、聞いたヲタクのパターンを紹介します。
幼少期からの抑圧からの解放
まずは親や周りの価値観に抑えられていたものが爆発するパターンです。
ヲタクになる前はお金がなかったり、遠方に住んでいて触れられなかったモノを知り一気にのめり込むパターン。
親のしつけが厳しかったり、価値観を否定された方にも見受けられるパターンでもあります。社会人になりお金の不自由が無くなってイベントにのめり込むヲタクはこれまで多数見てきました。
大きな衝撃からの思い込みを得たパターン
2つ目は仕事やプライベートでショックを受けたと、イベントに出会いのめり込むパターンです。
仕事がクビになった。恋人と別れた。こういったショックの大きな出来事のあとに見るイベントは驚くほど新鮮にみえるもの。それまで興味がなけなればないほど、新鮮さの虜になり、のめり込んでいく。こういった流れでヲタクになる人は有名になることも多いです。
自分の欲求と合致したパターン
3つ目は自分の中にある欲求と合致したパターンです。どういうことかというと、女の子としゃべりたい、声を出して発散したい、最前でレスがほしい。こういった欲求を持っていたが気がついておらず、イベントに参加しその欲求が満たされた時に起こるパターンです。
流れでチェキを撮ったら、チェキを撮る行為そのものの虜となり、毎回たくさんのチェキを撮る。最前でレスをもらうのに病みつきになり通い続ける。こういった方を数多く見てきました。
何故いなくなるのか
上記の状態から激情型となったヲタクはひたすらにイベントに通い続けます。全通は当たり前、チェキの枚数も人より圧倒的に多い。
ですがこれが続くのは精々2、3年。それ以上続く方は非常に稀で、気がつけばいなくなったという方を数多く見てきました。
では何故あれほどのめり込んだヲタクは居なくなるのでしょうか。
自分の器を超えてしまった
いかにショックが大きい出来事や幼少期からの抑圧があったとしてもその容量には限界があります。自分の容量を超えた時、急に冷めてしまうことは人として自然な反応。この容量は自分にも他人からも見えないため、その時は急に訪れます。
何かをキッカケに燃え尽きてしまう
生誕イベントや大型ライブ。こういったイベントが決まると激情型のヲタクはタカまり、そのイベントに全力を尽くします。
ですが時にその熱量は自分の限界を超えてしまう場合があります。そうなるとイベントが終わった後には急に虚無感に襲われ、行きたく無くなってしまう。そのままフェードアウトということにつながります。
燃え尽き症候群は熱量が高ければ高いヲタクほど起こりやすい現象です。
劇場型ヲタクから学ぶこと
これを読んで頂いている方々は激情型ヲタクとは異なる存在の方が多いと感じます。ですが同じヲタクである以上、似たようなことは大なり小なり発生します。
自分の限界を知る
ヲタクをはじめて、1、2年では難しいですが3年4年と続けていると薄っすらと自分の限界を感じる事があるかと思います。
このイベント行きたいけど体が持ちそうにない。前回このペースで参加したら1週間動けなかった。こういったことを知り、それを超えないことが大切です。激情型となり、これを超えることを繰り返しているととある日に居なくなる。そうならないためにもまずは限界を知ることが大切です。
習慣として少しずつ慣らしていく
自分は今毎週末ほとんどをイベント参加に費やしていますがはじめからそうであった訳ではありませんでした。行きはじめた頃は1回、2時間のライブで身体はバテバテ、接骨院に行かなければ平日の仕事もままならない状態でした。
その状態から毎週末イベントに参加し、2時間が3時間、と伸びていき今の状態にたどり着きました。
今では習慣のようになり、体を、休める日以外は金曜日の夜からイベントに参加する体制になっています。
これは毎週行き続ける事で習慣となったと感じます。
ここでお伝えしたいのは一気にやるのではなく少しずつ体を慣らしていく事の重要性です。特に今の時代、東京であれば平日でもイベントがあるのでついつい行き過ぎて燃え尽きてしまう場合があります。
選択肢が多い時代だからこそ大事なことだと感じます。
おわりに
今回は激情型のヲタクになるメカニズムとそこから学べることをお伝えしました。
最近でも若いヲタクが毎日のようにイベントに参加したりチェキを積んでいる様子を見受けます。いつの時代も激情型になるヲタクはいますがそれが長く楽しみ続けたというのはあまり見たことがありません。
せっかく楽しいと感じる趣味に出会えたのに手放すのはもったいないと個人的に感じます。いま燃え尽きたり、マンネリを感じている方は今回の記事を参考にしてみて下さい。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。