ヲタク考察

続けるヲタクは“ちょろい”~現場歴17年が教える、推し活を楽しみ続ける方法~

イントロダクション

推し活通い続けていると、ある時ふと感じることがあります。
「最近、現場がしんどいな」「前ほどワクワクしないな」
そんなとき、自分を支えてくれるのは、実は“ちょろい行動力”かもしれません。

「ちょろい」というと、軽率・単純・安易…といったネガティブな印象を持つ人も多いでしょう。
でも、私はこの“ちょろさ”こそが、ヲタク活動を長く続けるために必要なスキルだと思っています。
今回は、17年間イベント現場を渡り歩いてきた私が体感した、「ちょろい行動力の大切さ」についてお伝えします。

「ちょろい」とはどういうことか?


まず、「ちょろい」とは具体的にどういうことなのか。
私の定義では、「行く理由ができたら、すぐ現場に行ってしまうフットワークの軽さ」を指します。

たとえば──

推しが出るから行く

知り合いが楽しそうにしてたから気になって行く

たまたま休みだから行く

とりあえず現場の空気を吸いたくて行く

こんなふうに深く考えすぎず、勢いで現場に足を運んでしまう。
これが、私の考える「ちょろい行動力」です。

「ちょろさ」がもたらす継続力

この「ちょろさ」、一見すると軽薄に見えるかもしれません。
ですが、推し活を長く続けるためには、行動までのハードルを下げることがとても重要です。

イベント現場に通い始めた頃、多くの人は「このイベントは本当に行く価値があるのか」
「お金と時間をかける意味があるのか」と悩みます。

しかし、その「行く理由」を毎回真剣に検証していたら、
やがて疲れてしまい、足が遠のいてしまうことが多いのです。

一方で、「ちょろい」人はあまり悩みません。
少しでも楽しそうだったら、とりあえず現場に行く。

その結果、小さな成功体験の積み重ねが生まれます。

ふらっと行ったイベントで、思わぬ神現場に遭遇した

推しからレスをもらえた

いつものスタッフやヲタク仲間と軽く会話できた

そうした小さな「楽しい」の積み重ねこそが、継続力につながります。

現場は「行ってナンボ」

現場は、頭の中で考えているだけではわかりません。
実際に足を運んで、音と熱気を浴びて、初めて「今日の現場の良さ」がわかるものです。

「行ってみたら楽しかった」
この経験をどれだけ積み重ねられるかが、ヲタク活動を楽しみ
続けられるかどうかの分かれ目だと感じます。

そして、その行動の原動力こそが「ちょろさ」です。

自己分析と「ちょろさ」の相性

さらに、「ちょろい行動力」は自己分析と組み合わせることで
より強力な武器になります。

推し活を続けていると、自分のテンションが上がるポイントが見えてきます。

好きな箱の音響

あのアイドルのMC

おまいつとのちょっとした会話

ヲタ芸が打てるフロアの広さ

こうした「自分が何に楽しさを感じるのか」を理解しておけば、
ちょろく現場に行っても、高確率で満足できるようになります。

逆に、自己分析ができていないと、「せっかく来たのに楽しくなかった」
「なんとなく消化不良だった」ということも起こりがちです。

ちょろさは雑な行動ではありません。
自分の好みを把握し、楽しい確率を上げるための行動なのです。

行き過ぎ注意。距離感の大切さ

とはいえ、「ちょろい」行動力にも注意点はあります。

勢いだけで現場に行き続けると、
金銭的・体力的・精神的に疲弊することもあります。

特に、ヲタク活動を始めたばかりの人に多いのが、
楽しさに任せて週末ごとに現場を詰め込み、数ヶ月で燃え尽きてしまうパターン。

「行かない勇気」も同じくらい大事です。

ちょろく動けるからこそ、自分のコンディションや財布事情を冷静に見つめ直し、
無理のないペースで続けることが大切です。

「ちょろい行動力」が生む人との繋がり

「ちょろい行動力」の副産物として、人との出会いも挙げられます。

気軽に現場に行くことで、スタッフや常連ヲタクと顔見知りになったり、
思わぬ会話が生まれたりすることがあります。

私自身、関西の地下現場に通っていた頃、バーカンの方と顔見知りになり、
イベント終わりにヲタ芸談義をするようになりました。

こうした「推し」や「ヲタク仲間」以外の繋がりが、
現場をより安心できる居場所に変えてくれるのです。

最後に:ちょろさは趣味継続のコツ

ヲタク活動に正解はありません。
推しに全力で通う人、ヲタク仲間との交流を楽しむ人、
単独で自己満足を追求する人。それぞれのスタイルがあって良いと思います。

その中で私が伝えたいのは、「ちょろい行動力」は決して軽薄なものではないということ。

むしろ、趣味を長く、楽しく続けるための「知恵」です。

少しでも楽しそうなら行ってみる

現場の空気に触れてみる

そこで得た経験を自己分析に活かす

無理のないペースで続ける

このサイクルが回り始めれば、イベント現場は
ずっと楽しい場所であり続けます。

「ちょろさ」は、あなたの現場ライフをもっと自由に、
もっと豊かにしてくれるはずです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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