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色恋営業に振り回されるな!──後悔しないための現場論

イントロダクション

以前、ホストクラブの売掛金トラブルがSNSで話題になっていました。
それを見てふと思ったのが、「アイドル現場にも似た構造ってあるよな」ということ。そう、色恋営業です。

ホストクラブのように「売掛金」は存在しませんが、アイドル業界においても“疑似恋愛”を武器にファンとの距離を縮めるスタイルは、確かに存在しています。
そして、それにハマる人もいれば、うまく活用して楽しんでいる人もいる。

今回は、自分が25年間アイドル現場に通ってきた中で見てきた“色恋営業にハマる人のパターン”を紹介しつつ、
最終的には「色恋営業は、うまく使えば楽しい武器になるよ」という結論に持っていきたいと思います。

真面目な人ほど、落ちやすい

まず、意外にハマりやすいのが“真面目な人”。

学生時代にアニメやゲーム一筋だった人ほど、初めてアイドルに「名前呼ばれた」「ちょっと距離が近い」と感じた瞬間にドキッとし、そのまま深くのめり込んでいくパターンをよく見かけます。

実際、自分も10代の頃は新作ゲームや2ちゃんの掲示板に夢中になっていて、
人との接点はかなり限定的な世界に閉じていました。

そんな自分が、初めて現場で目を見て話してくれるアイドルに出会った時、一瞬で心を持っていかれた記憶があります。

経験豊富な人も「心のスキマ」にやられる

一方で、年齢を重ねた社会人経験者も、色恋営業にハマることがあります。
仕事上では冷静で客観的な人でも、アイドルに“友達感覚”で接してもらったり、思いがけず弱い部分に触れられたりすると、そのギャップで一気に心を奪われる。

特に、普段人から「頼られる」ことが多い立場の人ほど、アイドルに「頼られる存在」や「気にかけてもらえる存在」として扱われると、思わず“スイッチ”が入ってしまうものです。

比較して離れていく人たち

現場にある程度通っていると、色恋営業にハマった人たちが、徐々に現場から離れていくのもよく目にします。

理由の一つにあるのが、「冷静になった」「周りのヲタクと比較して気づいた」というもの。
周囲と比べて自分がどれだけお金を使っていたか、本気で応援していたはずのアイドルの“営利目的”に気づいてしまった瞬間、スーッと熱が冷める。

ですがそれは、決して悪いことではありません。
むしろ“気づける視点”を持てたことが成長の証です。

色恋営業を「うまく使う」ことで、現場はもっと面白くなる

ここまで読んで「やっぱり色恋営業って危険じゃないか」と思った方もいるかもしれません。
でも、ハマるのが悪いのではなく、個人的には「振り回される」のが問題だと考えます。

自分自身、イベントに通い続けて27年。ある時から「ヲタ芸の上達」「現場の空気を楽しむ」ことを軸にするようになってから、色恋営業を“演出の一部”として冷静に見られるようになりました。
その視点で見れるようになると、長くヲタクをしている方やヲタ活を楽しんでいる方は色恋営業を上手く活用している事に気が付きました。

誰かに好かれてる気がして、イベントが楽しみになる。特別扱いされている気分が、自分の日常に彩りをくれる。

だからこそ、お金と時間の範囲内で、意識的に楽しむ。これが正解の一つだと感じました。

まとめ:今を楽しもう。後悔しないために


アイドル現場に通っていると、アイドルが引退する日は必ずやってきます。
その時に、「もっと現場に行っておけばよかった」と後悔するくらいなら、今、しっかり楽しんでおきましょう。

ただし、生活に支障をきたすレベルでお金や心を使うのは避けましょう。
大事なのは、日常とのバランス。
そして、自分の中で「どこまでOKか」のラインを明確にしておくこと。色恋営業も現場の一部。

うまく使って、もっとイベントを楽しんでいきましょう。

今回も最後までご覧頂きありがとうございました。